レーヴの団地再生1 ~リノベーション業者が着目した、船橋・金杉台団地の魅力

レーヴ・プランニング株式会社 代表取締役 小林正朋氏

Q: この船橋・金杉台団地について、住民の目線になると、どうしてもマイナス面ばかりが目立ってしまいます。例えば、団地内が坂ばかりとか、階段しかないから登り下りが大変だとか、買い物も困難だとか。ただ買い物についてはイオンの移動販売車が週2回来てくれたり、アマゾンやイオンなどのネット販売もありますから、以前よりは幾分良くはなっていると思います。また管理組合でもできることはないかと考え、この金杉台団地の魅力再発見のために、団地内にある桜や紅葉のライトアップイベントを始めたりしています。
一方、外部の人たちから見た金杉台団地は捉え方が違うのではないかと思います。内に居てはそれが当たり前に映って居て、魅力であるとは捉えられないからです。
レーヴさんはリノベーション業者としてこの金杉台団地で「団地再生プロジェクト」を立ち上げられましたが、この団地のどこに魅力を感じられてのビジネス展開だったのでしょうか。

小林社長: このプロジェクトに当たり、船橋では夏見台団地と比較してみました。そこでこの金杉台団地に決めたのは、自然が豊かである点と静かである点からです。
夏見台のロケーションは船橋駅とも近くて街中にあるので便利とは思うのですが、ヒトや交通が多くてゴミゴミした印象を受けました。
金杉台は団地入口の坂を降った途端、自然が広がり、団地内も広々と感じられ、「ああ、帰ってきたなと思える場所である」という感じがしました。
リノベーション業者の立場から述べますと、金杉台団地は50年前に建てられたままで、団地再生での可能性が大きい。つまりはレーヴの思い切ったリノベーションができる点がポイントでした。聞けば、リフォームレベルの改装をした部屋はあっても、部屋全体をそっくり作り替えるようなリノベーションはこれまで行われて来なかったとのこと。思い切ったリノベーションができるとは、部屋を2つにする3つにするとか、テレワークの仕事部屋を作るとか、予算もいくらまでとか、ここに住む方のニーズに合わせてのリノベーションが可能になるという意味です。

Q: 団地の周辺には自然林が残っていますし、近くには金杉緑地もありますから、ここの自然が大きな魅力として映ったわけですね。

小林社長: 団地再生を始めるに当たって、スタッフと色んな場所を見て歩きましたが、他の団地などは東京から来ている私から見て、「息苦しさは東京となんら変わらない」ように感じました。
それがこの金杉台団地に来て、建物の向きも一様ではないことからか、緑豊かな広々とした団地だなと感じたのが第一印象でした。

Q: 建物の向きが一様ではないのは、他の団地やマンションとは違う、この金杉台団地の個性であるということですね。

小林社長: そうです。大抵の団地はどの建物も同じ向きで建っていますし、団地周辺には戸建ての住宅が密集して建っていますから。

Q: ここもここ10年くらいで戸建て住宅がものすごく増えてきました。以前は緑がもっと多くて、周辺にはナシ園とキャベツ畑が広がる場所だったのですが。
レーヴさんのご指摘で新たな金杉台団地の魅力に気づくことができました。小林社長には今後もこの金杉台団地の新たな魅力をどんどん発見していただきたいと思います。
本日はありがとうございます。

※企画・取材・文 / 秋山忠生(フリーライター、経済アナリスト)

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